くもをさがす
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こんなに美しい話を、気前よく私たちに分け与えてくれなくていいのに。
それはあなたの、あなただけの美しい瞬間ではないのか。
私は、私に起こった美しい瞬間を、私だけのものにして、死にたい。
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素敵な本だった。
心にあった思いをやさしい心で言葉にしてもらったように。
所々に共感したり、はっと気付かされるところがあったり。
たまたま自分がその病気になったからといって意味がないわけではないけどあるわけでもないし、肩書きや何か背負うものが増えたような。
そんなつもりは無かったけど知らず知らずのうちにあったのかもしれない。
死ぬかもしれないと早くに体験してしまったせいで人生を少し焦ってしまったみたい。
そんな思いをして復活しても世界は変わらない、自分も変化ない。
手術して退院したご褒美に何かを貰えるわけではない。
大事にならなくて良かったね。これだけ。
そうなんだよ。これだけなんだ。
だから自分が何か特別な人に存在になるわけでもないし、なろうとしなくていい。
どうなろうと何をしようと自分は自分。
自分の身に起きたことは自分の中に大事にしまって。自分の周りの家族、少しの人と楽しく過ごしたい。
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自分の恐怖を、誰かのものと比較する必要はない。全くない。
怖いものは、怖いのだ。
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これにつきる。
自分の恐怖、不安、心配、喜び、幸せ、楽しさ。感情。価値観。
誰かのものと比較する必要はない!
自分は自分だ!